WILD感想(今更)

 

 

 

はーーーーWILD楽しかった〜〜〜〜〜!!

 

(今更)

 

 

 

裕翔くんの初ストレートプレイ舞台、裕翔くんにとって大変重要なお仕事だと気合を入れて観劇態勢を整え、楽しくも貴ぶべき日々を過ごしたのだけど、いかんせんツイッター大好きな私がログアウトしてまで勉強してた時期だったので感想を1ミリも吐き出せなかった。全部1人観劇だったので感想を話す機会もなかった。自己満足のために書きたい。よっしゃ今から書きます。

 

ちなみにWILD期間はツイッターやブログでの感想や考察を一切見ていなかったのでこれから書くのは純粋なる私の感想なのですが、きっと多分絶対他の方の観劇感想と被っている部分があると思います…これを読んでいる方いないだろうけどご容赦ください…

 

 

 

 

 

裕翔くんの演技を生で見られるじゃん……!!!!!!

 

WILDを観劇する度感動していたのがこれ。すごくない…?!と毎回自分に話しかけながら新大久保駅からグローブ座まで歩いていた。楽しかったな〜〜あの時間。

1年ぶりのグローブ座への道だから最初は緊張しながら歩いてたのにだんだん「あ、この道昨日ぶり〜〜(どや)」などと心の中でイキって歩くようになったのも楽しかった。

駅から劇場まで歩くだけでこんなに楽しめるんだから自担の舞台ってすごい。

 

 

 

裕翔くんが雑誌で「双眼鏡はあまり使わずに舞台全体を観てほしい」という趣旨の発言をしているのを読んで、裕翔くんがそう言うなら…と私的初日は結構ガチで舞台全体を観ていた。

ロランスさんや斉藤さんや小道具をかなり見ていたので裕翔くんのことを全体通して半分かそれ以下くらいしか観ていなかった。

これにはコンサートにおいて全日本野鳥の会名誉会長に就任する勢いで裕翔くんを覗きまくっている私も驚いた。ドラマ出演の際も「僕だけじゃなく作品全体を見てください」とおっしゃるのを聞きながら気づくと裕翔くんの顔面ばかり追いかけてしまっているのに。

作品全体を意識的に観られたのは、今回の舞台の内容は少し難しいかもという雑誌での裕翔くんの発言を受けてかなり身構えていたからだと思う。

まあ少し慣れてからは裕翔くん美しいな…と見とれてたらだいぶセリフ進んでましたけどね。通常運転。

 

 

 

 

 

ここからは内容についての感想を

 

まず、真っ暗闇からかなり大きな雑音機械音人の声が聞こえてだんだん大きくなっていくところで恐怖を覚える。何かが迫ってくるよう。

この音、開演前にも時折鳴ってて、開演中だけの話ではないよあなたのいる現実世界でも同じだよと言われているような感覚になった。

最後にアンドリューが客席側に駆けていくのも客席もこのステージの延長線上にあるよ同じ世界だよということなのかなと想像してみた。勝手な解釈ではあるけれどよりリアリティを持って観劇中も観劇後も考えさせられる。

 

大きな音がスッと消え、突如現れるアンドリューと女。音に気を取られているところに急に目に入ってくるのは結構ビックリする。

そして毎度毎度、裕翔くんだ…!とニタニタしてしまう。音によって「WILD」という作品を観る緊張感が増しているところに私のめちゃくちゃ好きな方が現れるので興奮する。

 

 

 

 

「戦争を説明するには?痛みや血や美談ではなく心情を説明するには? そう、それは人智を超えてる」というニュアンスの女の発言が個人的には恐くなるところだった。尋問により精神が傷ついても、針を手に刺して血を出しても、信用できる証拠を見せるという綺麗事をしてみても、人間の心情は人間にはわかり得ない。さらにその直後に女も消えてしまうのだから心情どころか目に見えているものさえもわかり得ないのだと思えてくる。

人智を超えているのなら、私達は他人の心さらには自分の心すら知り切ることができないけれど、人智を超えていると知っている(男女)のといない(アンドリュー)のとでは世界の見方が違うのだろうと想像した。

 

 

 

アンドリューはピュア。

今の世界では人々は信じることをしなくなった。そんな人々を救うために僕はこれをした。これで人々が気づきを得て僕の勇気が伝染し何かの運動のきっかけになる。世界が良い方向に行く…と思っている。現状を悲観しつつも劇的に世界が良くなると信じているし、自分の行動はそのための価値あるものだったと信じている。

女が深刻そうに打ち明けた名前を本名だと信じるし、手を犠牲にして証明してみせた針刺しも信じる。アンドリューは疑うことを知らないわけではなく、目の前の相手の心の動きを自分が見えている範囲で判断する人なのだろうと思う。それは現代社会では安全なことだとは言えないだろうし、アンドリューは危機感のない奴だと観客である私は見ていてヒヤヒヤする。

一方、女は意見を持って言っているというより常にアンドリューと反対のことを言おうとしている感じ。どこか諭しているような。

最後の方に男が「アンドリュー、君もみんなと同じだ」と言うところでは、自分は周りと違って世界を信用すると息巻いていたアンドリューはホテルの一室すら信じられなくなる。

人々はアンドリューがやったことによって人は嘘をついていると疑うようになる。けれどそれは別に人々にとっては大したことではないし予想外のことではない。だからそれがわかったところで政府や世界を信じることは止めないだろう。なぜならその方が楽だから。

人々が世界に絶望しているという前提も、アンドリューの行動によって世界が白紙に戻るという理想も、間違っているのかもよ。だってほら、その証拠に君が信じ切っていたこの空間ですら間違っているのだから。

アンドリューよ、世界は、人々の心情は、人智を超えてるんだよ。

 

そう諭しているような男女の言葉に観客である私はハッとする。警鐘を鳴らされている感をいつもここで感じていた、私は。

 

さっきまでアンドリューのことをヒヤヒヤして見ていた私も実はアンドリューと同類であり、アンドリューも実はみんなと同類なのだと考えさせられる。

 

でも、アンドリューのように目の前のことを信じ、そうして正式に契約が結ばれるような世の中を理想とすることまでも完全に否定することはないのかなとも思う。非効率的だし、心に留めておく程度しかできないかもしれないけれど。アンドリューを見ていて少しの眩しさを感じたのも事実。

 

 

終わってみれば、アンドリューの頭の中で信じる気持ちと疑う気持ちの葛藤として現れたストーリーだったのかなとも思う。それはアンドリューの頭の中と同様に観客である私の頭の中でも起こっていて、これこそが私の感じていた"警鐘を鳴らされている感"だった気がしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕翔くんの目の演技が凄い。

アンドリューに生気がみなぎっている感じが目からかなり感じられた。

例えばアンドリューには死ぬという選択肢がなさそうなあたりとか。

女が「私達はあなたが自殺するんじゃないかと思ってるの」と言ったら「…ほんとに?」と意外そうに言っていたし(ここの二度見がかっこよくて好き)、命を狙われているんだよと言われれば深刻そうな表情になる。これからの世界が良くなると信じていることにこの生気が繋がっているんだろう。

 

生気で溢れているからか怒ったり呆れたり怯えたりと表情豊かなアンドリューだけど、それを表現する裕翔くんの目の変わり具合が凄い。

呆れて怒っているときと本当に怒っているときの目の中が全然違う。眼球取り替えた?と本気で思うくらい違う。恐怖を感じる目は本当に怯えていて消えてしまいそうな負けそうな目をしている。同情の目や呆れる目、疑いの目、軽く疑う目やかなり疑い睨みつける目、どれも全て違うし全てがアンドリューの感情を物語っているようで、アンドリューの目だけ見ていても話の筋わかるな、と思うほど。

もちろん目だけでなく顔全体の表情の機微がすごい。あんなにほっそりしたお肉も筋肉も最大限削ぎ落としましたというような小さなお顔でなんであんなに表情が凄いのか。

 

 

アンドリューはきちんと相手の目を見て話を聞いている。いい奴。

ところどころ「僕は聞いてないよ」というようにボールを宙に投げて背を向けたり顔を背けたりしているけれど、まあまあ話に返事するのでちゃんと聞いているし返事が棒読み食い気味の「へー」でもなんだかんだ聞いている。ちゃんと話を聞くいい奴という印象。育ちがよさそう。スノーデンも両親公務員だしね…

そして育ちの良さが滲み出る行動や表情が裕翔くんは上手すぎる。

へーという棒読みも恨みのこもった目をしないあたり、いい人そうなのがわかるんだよな。

 

とにかく、そういう細かい人物設定を想像できてしまうほど、裕翔くんの表情にはちゃんと周到に考えて練られた意味があってそれを的確に観客に伝わる表情で表現する力がめちゃくちゃあるのだとよくわかった。裕翔くんの表情の機微は努力と才能という感じ。裕翔くんは周りを観察するのに長けていてそれを高いクオリティで自分のものにして表現できる。そのように人を観察する習慣があることで人から見た自分の表情を客観的な視点で出すことにも優れていくのかもしれない。モノマネでよく裕翔くんは褒められているけれどその才能はかなり演技に生きているのだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから、アンドリューかわいいポイント

ウイスキー受け取り

フェイントされるパターンもかわいかったけど、女にグラスを離してもらえないパターンが好きだった。女から勢いよくグラスを引き剝がしてウイスキーがこぼれたときの「うおぉ!」という驚きのリアクションと、その後萌え袖にしながらグラスの側面やジーンズを拭いている様子がかわいかった。回を重ねるごとに盛大にこぼすようになり、どのくらいこぼれたかグラスを顔の前で確認するのもかわいい。

○水を口に含みながら女の言葉を訂正

焦って飲み込んでからの「…違います!」。きゃわいい。苦しそうな顔しながら必死に飲み込んでいる様がきゃわいい。

○ジャンピングアンドリュー

さすがの跳躍力。こればかりは裕翔くんを感じずにはいられなかった。何の反発性もない床であんなに跳んでいるの異様なんだけど裕翔くんなので納得である。裕翔くんであればなんでもかわいい病に冒されているのでここはどう考えてもかわいい。手を頭の上にかざしながら膝を伸ばしてジャンプするのも、膝を曲げて二段階に伸び上がる高度なジャンプもどれもかわいい。

○ジャンケン

男がグーを出すと真剣な深刻な顔をしながら頷くのがきゃわ。ゆっくりとパーを出すのもきゃわ。

ウイスキーを吹きかけられる

「うっわ!」とか「冷た…!」とか「ああぁあ!」とか「めっちゃかかった…」とか毎度小さく呟きながらジーンズをゴシゴシ拭く様子に和む。

ティッシュ探し

ティッシュ!」と女に言われて部屋中を探し回るアンドリュー。かわいい。裕翔くんの脚が長すぎて2、3歩で部屋の隅まで高速到着するあたりが好きだった。

ティッシュ!」から探し始めるまでにフリーズし始めたり、棚を開ける手が尋常じゃないくらい震えていたり、いつも1つずつしっかり丁寧に棚を開けていたり、探している最中に下手2階あたりの宙を見つめる謎時間が発生したり、ずっと面白い。リュックの方に方向転換してから食い気味に「あった!」っていうのもかわいくて笑ってしまう。

○ないね!

女に私達合うんじゃない?みたいなことを言われたときに「ないね!」と何度も言うところ。真剣でかわいい。キッパリと言う様子が驚くほど爽やかに仕上がる。顔がいい。

○ボールを宙に投げる

聞いてませんよ、と言うように椅子に座ってボールを宙に投げて見せるのがかわいい。椅子の向きを変えたり女に宙に投げたタイミングでボールを奪われて「あっ」と言ったりする回がかわいさ増し増しだった。

○Tシャツを急いで着る

上裸で女から誤解され「んん~ああもう!」と言いながらTシャツを急いで着るところがかわいい。Tシャツの裾がくるくると巻き上がってすぐに着られない回が特にかわいかった。客席もだいぶ沸いてた。わかる。

○息を吹き返すアンドリュー

女が手を刺すのをゼェハァ言いながら緊張の面持ちで見つめているアンドリューが女から目を逸らしてウイスキーを取りに行くところ、「っはぁ!」と今息を吹き返しました!みたいな息継ぎをしていてかわいかった。これは毎回じゃなかったかも。

○床に六芒星を描く

これ、床に指でいじいじしてるからアンドリューかわいいなああ!と感激していたのだけど、よく見たら△2つの六芒星描いてるじゃないかと遅ればせながら気づいた。

あと六芒星繋がりで、折り紙も六芒星。恐らくこちらの折り方ですよね。会話をしながら移動しながらあんなにぴっちり折れるのすごい。

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六芒星にどんな意味が…?と思ったけれど魔除けとか自然界の構造とか私的にはしっくりこないものが多くて結局わからず終いだった。星条旗や赤い帽子は五芒星でペンタゴンを含め5という数字がアメリカ関連で見られるので比較する意味もあるのかなと思ったけどよくわからんな…

アンドリューが六芒星を床に描いたり折ったりしているときは心を落ち着けようとしているのかなと思ったりもした。折る前に深呼吸をしている様子も見られたし。

ジーンズに指を入れる

Leeのお尻ポケットに波形ステッチがついたジーンズをはいたアンドリュー。お尻ポケットに親指だけ入れてるのが好きだった。不安そうに会話をしながらポケットに入れる感じ。この癖に関しては裕翔くんがラジオで言っていたけれど。普通のありふれたジーンズなところがデートでケンタッキーに行くアンドリューらしい。

服に触れたついでに靴。ジャック・パーセルのネイビー。一時期私も履いていたもんだからテンション上がった。CONVERSE好きな裕翔くんがCONVERSE履いてるのを見るだけで嬉しい。履き古したような汚れがついているのも細かいな。

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最後に、裕翔くんの挨拶。

客席に向かって少し顎を引いて口角を上げてニコッとしてくれるのも、2階席のあたりを凛々しい顔で爽やかに見上げるのも素敵だった。裕翔くんかっこいいな…と500兆回目の気づきを得る。ロランスさんと斉藤さんと仲良さそうにしているのも好きだった。特に裕翔くんが斉藤さんのお尻をツン!としていた回。お二方とも超楽しそうで、客席にいるこちらは危うく叫びそうになった。

最後に客席を振り返って胸の前で拍手して颯爽とはけていく裕翔くん。それを見る度にフワ――っと脳みそが溶けていく。

最後の裕翔くんの笑顔の挨拶がいつもかわいくてかっこよくて、この笑顔大切すぎるなマジでと思えて泣けた。

裕翔くんって凄い人なんだなあとびっくりする。裕翔くんが凄いだなんて100年前からわかっていたつもりだったけれど、なんだか次元の違う凄さだということをかなりビシビシと実感した。

裕翔くんの精神力はわたしなんぞには想像もつかないほど高いのだろうなと思った。凄い。

凄い凄いばかりじゃなくてかわいいとも思わせてくれるのも凄いんだよなあ!結局凄い!

 

 

 

 

とても素敵な日々だった!裕翔くんのことを好きでいることが誇り!

WILD制作に関わった皆様、ありがとうございました!

裕翔くん、ありがとうございました!